海外旅行や海外出張に出たときは、やはりインターネットが使えると便利です。
観光スポットやレストランの検索、道案内、仕事のメール確認など、日本にいる時と同じようにネット利用できると快適に過ごせます。
海外で、日本から持ってきたスマートフォンなどの携帯端末やパソコンからインターネットに接続するには、どんな方法があるでしょうか?
海外でインターネットに接続し、移動しながらデータ通信をしようとした場合、携帯電話キャリアが提供するデータローミングを利用、海外WiFiを利用する(レンタル)、SIMを購入する、主に3つの方法があります。 順番に見ていきましょう。
海外パケットプラン
まず、契約している携帯電話会社の海外パケットプラン等を使う方法です。
携帯電話会社各社が提供している海外パケットプランは、通信料の上限等のプランによる違いもありますが、1日あたり約2,000~3,000円の料金がかかります。
メリット
日頃から使い慣れた携帯端末を使える点が一番のメリットです。普段と同じように操作ができるため、操作に迷うことなくストレスフリーで扱え、撮影した写真も端末に保存しておけます。
また、特別な機器を持ち運ぶ必要がないため、荷物が増えません。
デメリット
1日の通信量が割高であること、また、キャリアによってはパケットプランが自動的に適用になるものもあれば、事前申し込みが必要なプランもあったりするので、注意が必要です。
海外用モバイルWiFiを使う場合
モバイルWiFiですが、これは海外用モバイルWiFiのレンタルサービスを提供している会社に申込みをすると、レンタル会社から貸し出されます。レンタル料金は無料、または無料キャンペーン等が行われている場合も多いですが、サービス提供会社によっては300円ほどかかるところもあります。
レンタル料金は、渡航先の国・地域や通信プラン(3GやLTEなど)によっても異なりますが、どの会社も1日あたり数百円~千数百円程度であることが多いです。
ただし、通信費とは別に、引取手数料などが実際には必要な場合もあり、通信費だけを見ると安くても、総額だと割高になってしまうケースもあるため注意が必要です。
メリット
モバイルWiFiレンタルのメリットは、まず、日本で使っていたスマホがSIMフリー端末ではなくても、そのまま海外で使える点です。もちろん、携帯キャリアでプラン変更の手続きをする必要もありません。
一台あれば数人でシェアできるので、グループ旅行や家族旅行の場合、一人当たりの通信費は抑えられます。
また、海外レンタルWiFiルータはSIMカードのように専門知識がなくても簡単に扱えるという点もメリットです。
デメリット
SIMカードと比較すると費用がかかる点です。
また、モバイルWiFiをホテルに忘れてきてしまうと利用できず、常に携帯しなければいけないので、余計な荷物が増えるという点もデメリットになります。
SIMカードを使う場合
SIMカードを使う場合、SIMフリー携帯をお持ちでない方は、まずSIMフリー携帯を購入する必要があります。
2021年8月の法改正により、現在ではSIMロックは原則禁止となっていますが、SIMフリーなのか分からない場合は、事前に契約している携帯キャリアの店舗にてご確認お願いいたします。
次に、渡航先の地域で使える現地のSIMカードを入手します。
メジャーな渡航先であれば、国内でもネットショップ等を通じて簡単に購入することができます。
渡航先などに応じて異なるところもありますが、使用期間が15日間で通信料が200MBのカードだと約2,000円、使用期間が30日間で通信料が1GBのカードだと約4,000円といったところでしょう。
メリット
一番のメリットは、安く通信できることです。
プランの種類も多く、自分に合ったプランを選べる点もSIMカードのメリットです。
また、もともと使っている端末がSIMフリーなら、使い慣れた携帯を海外でもそのまま使用できるため、ストレスなく、いつも通りの利用ができます。
デメリット
一番ネックになるのは、準備や設定が面倒な点でしょう。SIMカードやSIMフリー端末の購入、サーバ設定などはすべて自分でやらなければなりません。また、SIMカードの規格も調べる必要があるため、そういった準備が面倒だと感じる人には向かない方法です。
がっつりデータ通信を使うなら
渡航先でインターネットを使う際の用途として、テキストメッセージのやり取りなどに限定され通信料がさほどかからないという方もいるでしょう。
その場合、既にSIMフリー携帯をお使いの方は、渡航先で使えるSIMカードを購入するのがリーズナブルであると考えられます。
反対に、写真・動画の送受信など、データ通信を多く使う予定の方は、海外用モバイルWiFiレンタルを利用する方が費用をリーズナブルに抑えることができます。
また、現在SIMフリー携帯を使っていない方も、SIMフリー携帯を購入するという初期投資が必要になるため、継続的にSIMフリー携帯を使うつもりがなければ、レンタルWiFiサービスを利用しておくのが賢明といえます。
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