何が違うの?機内モードONとモバイルネットワーク通信OFFの違いを解説

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海外旅行のパケ死を防ぐために効果的な方法として、手軽かつ確実性の高い対策が、

  • 機内モードをONにする
  • モバイルネットワーク通信をOFFにする

ことです。ただ、機内モードとモバイルネットワーク通信の設定には、それぞれどのような違いがあって、どちらの設定を使った方が良いのでしょうか。

今回は、予期せぬデータ通信を防ぐ機内モードONと、モバイルネットワーク通信OFFの違いについて解説します。

【関連記事】

海外旅行時のスマホは機内モードが安全!予期せぬ通信代をカットする設定

1.海外旅行に行くときは予期せぬデータ通信に注意

国際データローミングを使えば海外でもネットにつながる

日本で使用しているスマホやタブレットをそのまま国外に持ち出しても、現地で通信をすることはできません。スマホやタブレットは、近くの基地局から飛んでいる3G・4G(LTE)といった電波を掴むことで通信をしています。これらの電波は、通信キャリアと契約してお金を払っている人だけが利用できるもの。

日本にいる間は自身が契約している通信キャリアの電波を利用できますが、海外では現地の通信キャリアと契約をしていないため、モバイル通信を利用できないのです。

ただし、3G・4G(LTE)といった電波による通信網や通信技術自体は、日本も海外も同じものを使っています。そのため、端末の「データローミング」という機能をONにしていれば、現地の電波を一時的に借りてネットを利用することが可能です。

スマホの設定忘れで数十万円の請求に!?

国際データローミングは、海外でも日本にいるときと同じような感覚でネットにつなげる便利な機能となっています。しかし、データローミングを使ったネット通信は、「パケット定額」やその他の割引を適用していないため、通信料が非常に高額です。

データ通信量の多い動画サイトを見たり、高画質の写真をSNSにアップロードしたり、地図アプリとナビを組み合わせて大量のデータ通信をしたりすると、あっという間に数万円、数十万円の請求が来てしまいます。

パケ死対策のために知っておきたいネット通信の切り方

パケ死とは、国際データローミングを使ったことで、莫大な通信料の請求を受けてしまう現象のこと。ただでさえ海外旅行でお金を使った後に、スマホ代として数十万円の請求がくると支払いが滞ってしまいます。海外旅行をするときは、データ通信の切り方を知っておきましょう。

スマホやタブレットでパケ死を防ぐ方法は、大きく分けると以下の3種類です。

  • データローミングをOFFにする
  • 機内モードをONにする
  • モバイルネットワーク通信をOFFにする

データローミング機能をOFFにすると、日本から出た時点でスマホやタブレットが「圏外」になります。自動的に海外キャリアの電波へ切り替わることはないので、海外旅行をするなら事前にデータローミングをOFFにしておきましょう。

ただし、データローミングをOFFにしていても、「近隣にある電波を掴む機能」そのものは使える状態です。そのため、使用するアプリや現地の通信キャリアによっては、OFFにしているデータローミングの設定を無視して、勝手に現地の電波につないでしまうことがあります。

海外でデータ通信やパケ死を確実に防ぎたい場合は、機内モードかモバイルネットワーク通信の設定をするのがおすすめです。

2.機内モードONでできること

機内モードON

スマホやタブレットの機内モードをONにすると、

  • 通話機能
  • モバイルネットワーク通信
  • WiFi

を一度に切ることができます。名前の通り、航空機の機内等で手軽にスマホの通話・通信機能を落とすことのできる機能です。ただし、110番や消防への緊急連絡のみ機内モードをONにしていても通話できます。「電源を落としたくはないが、通話や通信機能を切りたい」場合に使うと良いでしょう。

また、機内モードをONにしてからWiFiをONにすると、

  • 緊急連絡以外の通話不可
  • モバイルネットワーク通信利用不可
  • WiFiの利用のみ可能

という状態にすることができます。

3.モバイルネットワーク通信OFFでできること

スマホの設定からモバイルネットワーク通信をOFFにすると、

  • 3G
  • 4G(LTE)

といったモバイルネットワーク通信のみ切断可能です。音声通話機能やWiFi接続とは関係のない設定なので、モバイルネットワーク通信を切っても、WiFiにつなげばネットを利用することができます。

モバイルデータ通信機能そのものをOFFにすれば、データローミングがONになっていても海外でパケ死することはありません。

また、110番以外の通話も普段通り使用可能です。

4.二つの電波遮断手段の使い分け方

機内モードは、スマホの通知領域から1タップでON・OFFを切り替えることができます。航空機の離陸前など、急いでデータ通信機能を切りたい状況では、手軽に通信を遮断できる機内モードを使った方が便利です。

ただし、機内モードをONにした場合、緊急用の通話以外利用できません。ネットを使うためには、別途WiFi機能をONにする必要もあるため、

  • 海外でも通話する
  • スマホの操作ミスで機内モードがOFFになるのが心配

という人は、モバイルネットワーク通信をOFFにしておきましょう。


国内用も海外用も!
JALエービーシーのレンタルWiFi

JALABCのWiFiなら、国内用も海外用もデータ容量なんと無制限!

通信制限を気にせず使い放題!


JAL ABC

著者情報

株式会社JALエービーシー
モバイル推進部 モバイル推進グループ

海外、国内問わず通信回線の契約締結を行い、通信を利用するための携帯電話やWiFiルーターなどの購入を担当。レンタルモバイル事業の推進部門として、仕入れ費用削減、売上向上、機器の入れ替え、新規商材の開拓を行い、時代のニーズを先取りした商材仕入れを担当して早十余年・・・。専門的な知識の収集、日々進化する情報のアップデートに余念がならない。初歩的な話題からマニアックな情報まで、旅行にまつわるモバイル通信情報を中心に発信しています。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加