海外で購入したスマホを日本で使う方法と法律の制限

2024/07/08 （公開：2021/12/10）

携帯端末

海外でスマートフォンを購入し、日本で使用したいと考えている方は多いでしょう。しかし、「技適マーク」がないスマートフォンは日本で使用することが難しい場合があります。この記事では、最新の法改正を含め、海外で購入したスマートフォンを日本で使用する際の注意点について詳しく解説します。

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技適マークの重要性

「技適マーク」とは、日本で使用するために必要な技術基準に適合していることを示すマークです。このマークを取得するためには、総務省から認定を受けた機関の審査に合格し、技術基準適合証明を受ける必要があります。

日本で電波通信を利用するスマートフォンは、基本的にこの技適マークが必要です。国内で購入できるスマートフォンには通常このマークが付いていますが、海外で購入したスマートフォンには付いていない場合があります。購入前に技適マークの有無を確認することが重要です。
※詳しくはこちら > 総務省電波利用HP「技適マーク、無線機の購入・使用に関すること」

2016年5月の法改正

2016年5月21日に「電気通信事業法等の一部を改正する法律」が施行されました。この改正により、技適マークのないスマートフォンでも、特定の条件を満たせば日本で使用できるようになりました。具体的には、「FCC認証」や「CEマーク」などのマークがつけられ、定められた技術基準を満たした機種であれば、日本のSIMカードを挿入して利用することが可能です。

観光客向けの法改正とその影響

この法改正は主に外国人観光客を対象としていますが、日本人も条件を満たせば利用可能です。ただし、WiFiやBluetoothなどの無線機能については、技適マークがない場合、90日間以内の使用に限られています。これらの機能はスマートフォンの快適な利用に欠かせないため、長期間の使用には向いていないかもしれません。
※詳しくはこちら > 総務省電波利用HP「海外から持ち込まれる携帯電話端末・BWA端末、Wi-Fi端末等の利用」

技適マークの確認方法

海外で購入したスマートフォンを日本で使用する前に、技適マークの有無を確認することが重要です。技適マークがない場合でも、2016年の法改正により一部の条件を満たせば使用可能ですが、長期間の利用には制約があります。安心して使用するためには、技適マークのあるスマートフォンを選ぶことをお勧めします。

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著者情報

株式会社JALエービーシー
モバイル推進部モバイル推進グループ

海外、国内問わず通信回線の契約締結を行い、通信を利用するための携帯電話やWiFiルーターなどの購入を担当。レンタルモバイル事業の推進部門として、仕入れ費用削減、売上向上、機器の入れ替え、新規商材の開拓を行い、時代のニーズを先取りした商材仕入れを担当して早十余年・・・。専門的な知識の収集、日々進化する情報のアップデートに余念がならない。初歩的な話題からマニアックな情報まで、旅行にまつわるモバイル通信情報を中心に発信しています。