ワーキングホリデーとは、日本と協定を交わしている国へ最大1年間滞在できる制度です。 通常、観光用のビザは滞在期間が決まっており、長期間現地に滞在することができません。また、現地で就労する場合は原則就労ビザの取得が必要になります。
しかし、ワーキングホリデー制度を使って海外へ渡航すれば、現地で働いてお金を稼ぎながら語学の勉強や観光をすることが可能です。
今回は、ワーキングホリデーで滞在できる国や、現地の日本人に人気の仕事、ワーキングホリデーを使って海外に行くメリットなどを紹介します。
ワーキングホリデーで滞在できる国
ワーキングホリデー制度は、1980年に始まりました。最初はオーストラリアと取り決めを交わしたのがきっかけで、それ以降、少しずつワーキングホリデーを使って渡航できる国が増えています。
2024年3月時点で、ワーキングホリデー制度を使って長期滞在できる国は以下の29ヵ国です。
- オーストラリア
- カナダ
- ニュージーランド
- イギリス
- アイルランド
- フランス
- ドイツ
- デンマーク
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- 韓国
- 台湾
- 香港
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- チェコ
- アルゼンチン
- チリ
- アイスランド
- リトアニア
- スウェーデン
- エストニア
- オランダ
- イタリア
- フィンランド
- ラトビア
上記の通り、知名度が高くてもワーキングホリデーの滞在国になっていない国もあります。
そのため、「すべての国へ自由にワーキングホリデーで行けるわけではない」という点は覚えておいてください。
ワーキングホリデーで人気の職種
ワーキングホリデー制度を使って滞在する国では、現地の生活費や滞在費用を稼ぐために働くことが認められています。
基本的に、現地で雇用してもらえるのであれば、仕事の種類に制限はありません。ただ、ワーキングホリデーは語学の勉強や夢を追いかけるための留学、異文化体験などを目的として滞在する人が多いので、人と話す機会の多い接客業が人気です。
カフェやレストランのサービススタッフや飲食店のキッチンスタッフなど、ある程度、会話ができれば専門的なスキルを求められない仕事は安定した人気があります。また、チップがある国に渡航した場合、お客様からチップをもらえるからという理由で接客業を選ぶ場合もあるでしょう。もともと持っている日本語能力を活かすため、日本語教師などをする人もいます。
ただし、ワーキングホリデーでは、滞在する国によって仕事の内容や働ける期間が変わる場合もあるので、働く場合は現地の駐日大使館に詳細を問い合わせましょう。
ワーキングホリデーの年齢制限
ワーキングホリデーを利用できるのは原則18歳から30歳まで
ワーキングホリデー制度を利用できるのは、18歳以上30歳以下の人だけです。より詳しく説明すると、「ワーキングホリデー用のビザを国内で申請するときの年齢」が、18歳から30歳までという条件になっています。なお、年齢の要件は「満年齢」なので、細かい基準でいえば31歳の誕生日を迎える前日まで申請可能です。
一部の国は年齢制限の要件が異なる
ワーキングホリデーの年齢制限は原則18歳以上30歳以下ですが、制限年齢が異なる国もいくつか存在します。具体的には、
- オーストラリア
- カナダ
- 韓国
- アイルランド
の4カ国は18歳以上25歳以下、アイスランドは18歳以上26歳以下です。また、オーストラリア・カナダ・韓国・アイルランドは、滞在先の国から許可を貰えた場合30歳以下まで年齢制限が緩和されます。
ワーキングホリデーの申請に関する注意点
ワーキングホリデーのビザは、有効期限があります。ビザの発行から一定期間内に入国しないとビザが取り消しになってしまうため、「30歳までにワーキングホリデーのビザを申請して、35歳になってからワーキングホリデーに行こう」といった手段は取れません。
また、ワーキングホリデーは1つの国に最大1年、一度だけ滞在できる制度です。一部の国では農業等に従事することで滞在日数を延長できますが、ワーキングホリデーの期限が切れたら日本へ戻る必要があります。
ただ、
- ワーキングホリデー制度を使ってオーストラリアに1年滞在
- 日本に帰国する
- ワーキングホリデー制度を使ってカナダに1年滞在
といったように、1年ごとに滞在する国を変更すれば、18歳から30歳までの12年間を海外で過ごすことも可能です。
ワーキングホリデーのメリット
ワーキングホリデーのメリットは、
- 学生ビザや就労ビザより取得が簡単
- 現地で滞在費用を稼げる
- 最大1年間滞在できる
基本的に、観光用以外のビザはそう簡単に取得できません。また、観光用のビザは最大で数十日程度しか滞在できないので、語学留学のような長期滞在には不向きです。その点、ワーキングホリデーのビザは取得要件が優しいため、年齢制限をクリアしていれば誰でも利用できます。
語学の勉強をしたい、異文化体験に興味がある、海外旅行で現地の生活を気に入ったなど、まとまった期間を海外で過ごしたい人は、旅行ではなくワーキングホリデーの利用を検討してみると良いでしょう。
あわせて読みたい記事はこちら
■ ワーキングホリデーで海外に行く前に準備したいこと
■ 【学生の方必見!】海外旅行前には国際学生証を取得しておこう!
国内用も海外用も!
JALエービーシーのレンタルWiFi
JALABCのWiFiなら、国内用も海外用もデータ容量なんと無制限!
通信制限を気にせず使い放題!