いつものアプリやサイトが使えない!?中国でのインターネット利用について

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中国でのインターネット利用は2021年で10億人、普及率の70%を越えていると言われ、コロナ禍においてはネットデリバリーやリモートワーク等の需要拡大でますます増え続けています。
しかしながら、中国では、政府が国を挙げてインターネット通信を厳しく管理・規制していることは良く知られており、昨今話題にもなっています。そのため、普段日本で当たり前のように使っているスマホのアプリやネットサービスの多くは、日本人の我々も中国現地で利用することができません。

今回は、中国では使えないアプリやサービスについて、日本のサイト・サービスを中国で使う方法など、中国へ出張や旅行で行く前にチェックしておきたいネット利用の心得をご紹介します。

中国はインターネットの規制が厳しい

中国は、日本とは比べ物にならないほどインターネットの規制が厳しい国です。どれくらい規制が厳しいのかというと、基本的に海外製のサイトやサービス、アプリはどれも使用できないほど。原則的に中国国内で利用できるインターネット関係のサイトやサービスは、中国で生み出されたものか、中国政府がアクセス規制をしていないものだけです。

こういった中国のインターネット事情を知らずに現地入りしてしまうと、いざ空港に降り立ってから「家族や取引先と連絡が取れない」「お店やホテルの場所を検索できない」と戸惑いかねません。中国への出張や旅行が決まったら、現地で困らないよう事前にしっかり準備をしておくことをお勧めします。
まずは、中国ではどのサイトやサービスが使えないのかを知っておきましょう。

日本で利用しているサービスはほぼ使えない

中国国内では、日本で普段利用しているサービスがほぼすべて使えないと考えておいた方が無難です。日本で良く利用されていて、中国では使えないサイトやサービスをジャンルごとに並べてみると、以下のようになります。

SNS・メール等連絡系サービス

  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Gmail
  • Google+
  • Discord
  • キャリアメールその他

ネット検索系サービス

  • Google検索
  • Yahoo!検索

アプリ関係

  • Google Playストア

動画・エンタメ系サービス

  • YouTube
  • ニコニコ動画
  • Netflix
  • Hulu
  • U-NEXT
  • FOD

その他

  • Dropbox
  • Google MAP
  • Googleカレンダー
  • Googleスプレッドシート
  • Googleドキュメント
  • Googleドライブ
  • Amazon
  • メルカリ

上記のサイト・サービス・アプリは、中国国内では使えません。友人や知人と一緒に中国旅行をしている場合でも、現地でメールやラインを使って連絡を取ったり、SNSで写真をアップロードしたりすることはできないのです。

さらに重要なのは、現時点で規制がかかっていないサイトやサービスでも、中国政府の意向次第で今後規制される可能性があること。たとえば、世界的な大ヒットアプリに成長した「TikTok」は、もともと中国で作られたアプリです。しかし、青少年への影響を懸念し、親がアプリの利用時間等を制限できるよう規制を進めるという発表が2019年に行われています。いま使えるサービスがいつまで使えるかわからないからこそ、中国旅行に行く場合は現地でネットを使えるよう事前に準備しておきましょう。

ちなみに日本でも中国でも使えるサービスも一部ご紹介します。

  • Outlook
  • Bing検索
  • Teams
  • Yahoo!メール
  • Zoom

対策①VPNを利用する

VPNというサービスを利用すれば、中国でも普段通りLINEやGoogle検索といったネットサービスやサイトを使うことができます。VPNとは「 バーチャル・プライベート・ネットワーク」の略称で、 仮想のプライベートネットワーク(専用線)を設けて、セキュリティ上の安全な経路を使ってデータをやり取りする技術のことです。

インターネットの通信状況は、インターネット回線を提供しているサービスプロバイダーという業者や、第三者が外部からチェックすることができます。中国では、各端末から行われるインターネット通信を解析して、政府側がNGを出しているサイト・サービスにアクセスしようとしていることが判明したら、そこでアクセス制限をかけてしまうわけです。

そこで役立つのが、VPN。VPNを使うと、目的のサイトやサービスにアクセスするまでの経路を、第三者に見られることなく、安全にインターネットにつなぐことができます。

わかりやすく言うと、自分だけの専用線を通してインターネットに接続するため、中国政府の検閲を受けず、中国にいても日本と同じようにサイトやサービスを利用することができます。
VPNは無料版も出ていますが、安全性を求めるのであれば、有償サービスの方が安心です。


▼参考サイト

対策②中国利用可能のSIMカードを利用する

<pSIMフリーの端末であれば、中国で利用可能なSIMカードやWiFiを利用することで、LINEやGoogleサービスを使うことができます。SIMカードは、面倒な契約や手続きは不要で、購入して端末にSIMカードを挿入するだけなので、簡単&お手軽でおすすめの方法のひとつです。
ただし、SIMカードにはNano,Micro,Regularと、異なる3つのサイズがあるため、使用予定のスマートフォンに適合するSIMか確認してから購入する必要があります。

モバイルWiFiレンタルも、設定は比較的簡単なため便利です。
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▼参考サイト

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 https://jalabc.stores.jp/

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対策③中国で使える代替サイト・サービスを利用する

VPNなどを用意するのが面倒だという人は、普段から使っているサイトやサービスのかわりになる中国系のサイトやサービスを見つけておきましょう。

中国国内で使えるサイト・サービスの一例は、以下の通りです。

SNS・メール等連絡系サービス

  • WeChat:電子決済にも対応した総合的なSNS・メッセージアプリ
  • weibo(微博):地域情報等がわかるSNSアプリ

ネット検索系サービス

  • 百度(Baidu):中国の標準的な検索エンジン

アプリ関係

  • AppStore:中国産のアプリのみ更新・ダウンロード可能

動画・エンタメ系サービス

  • bilibili:ニコニコ動画の中国バージョン
  • Youku:中国のメジャーな動画共有サービス

インターネットモール系

  • T-mall(天猫)
  • JD(京東)

その他

  • Office365
  • SMSの送受信

上記のサイトやサービスは、原則的に中国で作られているため現地で利用できます。ただ、代替になるアプリが見つからなかったり、アプリやサービスの説明文が中国語で理解するのが難しかったりする場合もあるため、注意が必要です。

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著者情報

株式会社JALエービーシー
モバイル推進部 モバイル推進グループ

海外、国内問わず通信回線の契約締結を行い、通信を利用するための携帯電話やWiFiルーターなどの購入を担当。レンタルモバイル事業の推進部門として、仕入れ費用削減、売上向上、機器の入れ替え、新規商材の開拓を行い、時代のニーズを先取りした商材仕入れを担当して早十余年・・・。専門的な知識の収集、日々進化する情報のアップデートに余念がならない。初歩的な話題からマニアックな情報まで、旅行にまつわるモバイル通信情報を中心に発信しています。

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