海外に行った際の買い物は、現金派でしょうか? それともクレジットカード派でしょうか? もしかしたら、それ以外の方法を利用している、使っている方もいるかもしれません。
この記事では、海外旅行や留学の準備として考えておきたい、現地での決済手段について紹介します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のスタイルに合ったものをチョイスするようにしましょう。
海外ではクレジットカード払いが主流
2020年の東京オリンピックの開催に向け、訪日外国人の数は続々と増加しています。そんな外国人旅行者の多くが日本で不満に感じることがあります。それは「クレジットカード払いができない店が多い」ということ。
クレジットカードなど、キャッシュレス決済の比率は日本では2割程度ですが、海外ではむしろ主流になりつつあります。欧米の国のキャッシュレス比率は4~6割程度で、お隣の韓国では約9割。こうした国では、ほとんどのお店で現金は必要ありません。
そのため、日本人が海外に出向いた際も、クレジットカードさえ持っていれば支払いに困ることはそれほどないでしょう。もちろん国にもよりますが、むしろ現金を大量に持ち歩くのは安全面でも不安が残ります。
クレジットカードであれば、紛失・盗難の際には利用停止すれば不正利用を防ぐことができますが、現金の場合、戻ってくることはまずないでしょう。こうした点から、普段国内では現金を利用している方も、海外に渡航する際はクレジットカードを中心としたキャッシュレス決済を検討したいところです。
お金の持っていき方はさまざま
上で挙げた現金やクレジットカードのほかにも、海外にお金を持っていく方法はさまざまです。
たとえば、銀行が発行している国際キャッシュカード(インターナショナルカード)」。口座にお金を入れておけば、海外のATMから現地の通貨を引き出すことができます。デビットカード機能が付属しているものもあり、キャッシュレス決済手段として利用することも可能です。
国際キャッシュカードの代表的なものとしては、「三菱UFJデビット」「イオンデビットカードVisa」「三井住友銀行 SMBC Visaデビット」などがあります。
また、海外で利用できるプリペイドカードを持っていく方法もあります。事前にチャージした分の金額しか使うことができないため、クレジットカードのように限度額いっぱいに買い物をしてしまったり、デビットカードのように残高ゼロまで使い切ってしまったりすることはありません。
海外プリペイドカードの代表的なのは、「マネパカード」「マネーティーグローバル」「ネオ・マネー」など。マネパカードのように、海外だけでなく国内利用が可能なものもあります。
それぞれのメリット・デメリット
ここでは、前述した決済手段のメリット・デメリットについてご紹介します。
まず、現金のメリットは、やはり支払う金額、残った金額が手元でわかりやすいところです。また、カードなどキャッシュレス決済が使えないお店での支払いには現金を使うほかありません。やはり海外でも最低限の現金は必要でしょう。
デメリットは前述の通り、大金を持ち運ぶのは危険であること、残ってしまったお金をまた日本円に替えるときに手数料がかかる点です。
次に、クレジットカードですが、現金を財布に入れて持ち歩く不安感がなく、仮に紛失しても利用停止できるなど、現金に比べて安心です。また、海外旅行保険が自動付帯しているカードも多く、海外旅行保険に入る手間とコストを削減することができます。
一方で、どんなお店でも使えるわけではなく、また使った金額が見えにくいために、つい買い物をしすぎてしまう心配があるというところがデメリットです。
デビットカード機能の付いた国際キャッシュカードは、現金派とクレジットカード派がいずれも満足できるサービスです。普段はデビットカードとして利用し、カード利用不可のお店ではATMで現金を引き出して買い物ができます。
なお、クレジットカードでもATMからの出金は可能ですが、手数料に加えて金利が発生します。国際キャッシュカードは、お金を借りているわけではありませんので、金利分の負担はなく、手数料のみでお金を引き出すことができるのが魅力です。
ただし、この手数料は現金を両替する場合と比較して高額なことが多いので注意が必要です。
海外プリペイドカードについても、使い勝手は国際キャッシュカードと同様に良いのですが、やはり手数料が気になる部分です。また、対応している通貨が限られていますので、カードを作る際は自分が行く国の通貨に対応しているかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
現金もキャッシュカードも準備しておこう
海外ではキャッシュレス決済が主流だとはいえ、やはり使いやすい現金を持って行きたいという方も多いでしょう。また、キャッシュレス派の方も、カードが使えない場合に備えて小額の現金を持って行っておくのがおすすめです。
その際に注意したいのが両替。というのも、渡航先によっては日本国内でのレートと比べて不利なこともあります。海外に現金を持っていく場合には、事前に渡航先のレートを確認しておきましょう。
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