子どもから大人まで、世界中の幅広い年齢層にファンを持つジブリ作品。多くのストーリーは架空の街を舞台に繰り広げられていますが、実はモデルとなった都市があるんです。今回は、そのなかから海外旅行でぜひ訪れてみたい街をピックアップしてご紹介します。
ハウルの動く城:コルマール/フランス
2004年に公開された「ハウルの動く城」は、荒地の魔女の呪いで90歳の老婆の姿に変えられてしまった帽子屋の少女ソフィーと魔法使いのハウルが奇妙な共同生活を送るなかで恋をする物語。ハウルの声を木村拓哉が担当したことでも話題になりました。
原作は、イギリス作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」ですが、モデルになった土地はフランスのアルザス地方にあるコルマールという街です。
16世紀に建てられたという「プフィスタの家」が、ソフィーの帽子屋のモデルとなったといわれており、この建物は実際にプフィスタの家は帽子商人によって建設されたのだそう。
物語とは逆にコルマールは戦火を避けられたため、中世からの街並みが残された美しい街。クリスマスには街がライトアップされ、日中のメルヘンな風景とはまた一味違った顔を見せてくれます。
日本からの経路例
東京(成田空港)→パリ(シャルルドゴール空港)→コルマール(ストラスブール空港またはミュルーズ空港)
魔女の宅急便:ストックホルム/スウェーデン、ヴィスビュー/スウェーデン
ジブリ映画の「魔女の宅急便」は童話作家の角野栄子が書いた同名の著書を原作とし、宮崎駿が「魔法という特技を持った1人の少女の自立」をテーマとする作品にアレンジしたもの。
時計塔やパン屋の建つ丘、森の中のウルスラの小屋に海岸…と印象的なロケーションがたくさん詰まった作品ですが、舞台のモデルとなったのがスウェーデンのストックホルムとヴィスビューで、主に描かれているのはスウェーデンに6つある島のうちで最大のゴットランド島にあるヴィスビューだといわれます。
ヴィスビューでは、街のいたるところにバラの植え込みや生垣が見られ、薔薇の都ともよばれています。また、ハンザ同盟の中心地としても歴史的な価値のある街で、街並みがユネスコの世界遺産にも登録されています。点在する廃墟も観光者を惹きつける要素になっています。
日本からの経路例
【ストックホルム】
東京(成田空港)→ヘルシンキ(ヴァンター空港)→コペンハーゲン(カストロップ空港)→ストックホルム(アーランダ空港)
【ヴィスビュー】※ストックホルムからヴィスビューへの直行便があります
東京(成田空港)→ヘルシンキ(ヴァンター空港)→コペンハーゲン(カストロップ空港)→ストックホルム(アーランダ空港)→ヴィスビュー(ヴィスビュー空港)
風の谷のナウシカ:フンザ/パキスタン、シュワージュ(腐海)/ウクライナ
ジブリ映画の最初の作品といってもよい「風の谷のナウシカ」ですが、厳密には、スタジオジブリが設立される前に制作会社トップクラフトが作っています。
舞台となっているのは、中央アジアの乾燥地帯であるパキスタンのフンザと、東ヨーロッパのウクライナはクリミア半島にあるシュワージュ(腐海)だといわれています。
フンザは、アリアバードとカリマバードの2つの街を含むエリアを指しており、この一帯はフンザバレーという谷になっており、トレッキングも楽しめるようです。
シュワージュ(腐海)は、クリミア半島の北東海岸に位置するアゾフ海の西岸で、長さ200キロメートル、幅35キロメートルにわたって広がる広大なラグーン(潟湖)です。水深は浅く、いちばん深い場所でも3.5メートルほどしかありません。そのため、夏になると熱せられた海水が異臭を放ち、「腐った海」とよばれています。近年のダム建設の影響で水量はさらに減ってしまったようです。
クリミア半島(ウクライナ)を訪れたいと考える人にとっては残念ですが、2017年12月時点ではウクライナへの正規の入国方法がありません。
日本からの経路例
【フンザ】
東京(成田空港)→北京(北京首都国際空港)→イスラマバード(ベナジル・ブット国際空港)→スストからバスでアリアバードへ
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