
海外旅行中に車を運転する機会がないなら、日本の運転免許証を携帯する必要がないとお考えではないでしょうか?ところが、運転免許証は海外旅行中にパスポートを紛失するといったトラブルに巻き込まれたとき、渡航書を発行するために必要となります。運転免許証を海外旅行時にも持参しておきたい理由を確認しておきましょう。
免許証はパスポート紛失時に必要です!
日本の運転免許証は、万が一現地でパスポートを紛失してしまった場合、「渡航書」を発行するために必要になります。渡航書とは、何らかの理由でパスポートを持ち合わせていない状況において、緊急に帰国するために必要となる書類です。渡航書を発行するためには、証明写真(45mm×35mm)と、戸籍謄本および運転免許証などの身分証明書が必要となります。したがって、海外で運転をしない際にも運転免許証は持参したほうがよいでしょう。
ちなみに、運転免許証だけではパスポートを再発行することはできません。パスポートを再発行するためには、証明写真(45mm×35mm)と戸籍謄本が必要となります。しかし、パスポートを再発行しなくても、渡航書があれば帰国することはできるため、念のため運転免許証を用意しておくと安心できるというわけです。紛失したとき、パスポートを現地で再発行したいという方は、海外旅行前に戸籍謄本を取得し、パスポートと別に保管しておくと安心です。
身分証明書が無いと…
もしもパスポートを紛失し、さらに運転免許証や戸籍謄本などの身分証明書を持ち合わせていなかったとしたら、どうなってしまうのでしょうか。まず、パスポートか渡航書といった書類がなければ現地を出ることができなくなります。パスポートの再発行や渡航書の発行手続きをするためには、身分証明書が必須です。したがって、日本にいる代理人に戸籍謄本を取得してもらい、現地まで郵送して届けてもらう必要があります。
ここまでの手続きが、予定していた滞在期間中に済むとは限りません。身分証明書を携帯していなければ、予定通りの帰国ができなくなることも考えられるのです。海外旅行へ出かける際は、身分証明書を携帯するとともに、国内で手続きを手伝ってくれるような人の緊急連絡先を控えておくようにしましょう。
貴重品の持ち歩きで気をつけておくべきこと
身分証明書は海外旅行の際も持っておくべきものではありますが、携帯品として持ち歩く際には、気をつけておくべきことがあります。それは、すべての持ち物を一箇所にまとめないことと、携帯品を衣服や鞄のポケットなどに入れないことです。
たとえば、パスポート・運転免許証・クレジットカード・現金といった貴重品を、同じポーチに入れて持ち歩くと、万が一紛失した際に再発行の手続きがしにくくなる可能性が高まります。貴重品はなるべく別々に持ち歩くとともに、肌身離さず持ち歩くか、ホテルの部屋の金庫にしまって鍵をかけておくようにしましょう。
安心して海外旅行に行くためには海外旅行保険の加入検討も
日本の運転免許証だけでは、海外で車を運転することはできません。しかし、運転免許証はパスポートを紛失してしまった際に、渡航書を発行してもらうための手続きで必要となります。身分証明書が無いと、予定通りに帰国できなくなってしまうかもしれません。海外旅行をするなら、万が一のトラブルに備えて、身分証明書や緊急連絡用の手段を用意しておくと安心です。
海外でのトラブルに備えるためには、事前の準備が重要です。日本は世界でも治安や衛生面が優れた国ですが、旅行先で同じ環境を期待するのは難しいでしょう。特に治安や衛生レベルが日本よりも低い地域では、「自分の身は自分で守る」という意識を持つことが大切です。
どれだけ注意を払っていても、スリや盗難、食あたりなどのトラブルは発生する可能性があります。そのような場合、海外旅行保険に加入していれば、一定の補償を受けられるケースが多いですが、未加入の場合は全額自己負担となります。盗まれた物が戻る保証はなく、現地での治療費も高額になりがちです。短期旅行であっても、保険に加入することがリスク回避の基本といえます。
海外の病院でかかる治療費は、日本よりも高額になるケースが少なくありません。例えば、日本で盲腸の手術を受けた場合、30万円~40万円程度ですが、欧米では100万円を超えることもあります。さらに、軽い腹痛でも数万円の請求が発生することがあり、日本の健康保険の感覚で治療を受けると予想外の負担に驚くことになります。未加入のまま治療を受けると、想像以上の出費を強いられる可能性があるため、海外旅行保険の重要性を理解しておくべきでしょう。
また、近年はスマートフォンの盗難トラブルが増加しています。特に、日本人はiPhoneの利用者が多く、海外では高級品と認識され、ターゲットになりやすいです。日本と同じ感覚でバーや繁華街でスマートフォンを操作していると、ひったくりの被害に遭うリスクが高まります。盗難に遭った場合、現地警察への届け出だけでは解決しないことがほとんどで、保険に未加入であれば泣き寝入りするしかありません。
このように、海外旅行保険は病気やケガだけでなく、盗難などのトラブルにも備えられる手段です。渡航先のリスクを把握し、自分に合ったプランを選択することが、安全で安心な海外旅行につながります。
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