日本円を海外渡航先の現地通貨へ両替する際、気になるのが「両替手数料」の存在です。「どこで両替を頼むか」によって手数料の金額が違うため、手数料の高いところで両替をすると、お金を使っていないのに損をしてしまいます。
ただ、海外出張が多い方や、普段から海外旅行をしている人でもない限り、「どこで外貨両替できるのか」「外貨両替手数料はいくらなのか」といった情報すらわからないもの。
そこで今回は、もっとも一般的な銀行や空港の外貨両替手数料を解説したうえで、銀行や空港よりも安くお得に両替する方法と、いくら両替するか計算する時に忘れがちなポイントについてご紹介します。
1.銀行での両替にかかる手数料
銀行の外貨両替手数料は高い
銀行の外貨両替手数料は、決して安くはありません。コストパフォーマンスだけを考えるなら、銀行での両替は避けた方が良いでしょう。
銀行両替のメリット
銀行両替のメリットは
- 偽札を渡されるリスクがない
- 為替レートのごまかしがない
ことです。手数料こそ高いものの、銀行で外貨両替をすると、確実に現地で使える正規の通貨を入手することができます。海外に比べて治安の良い日本で暮らしている人からするとイメージしづらいことですが、海外では「お金を持っていそうだな」「知識がなさそうだな」という人に両替を持ちかけて偽札を渡したり、両替に対応している換金所の職員がレートをごまかして、表示しているレートと異なる高いレートで両替されてしまい、損をしてしまう可能性もあります。
その点、国の認可を受けて営業している銀行を利用すれば、安全に現地の外貨に両替できるのです。また、銀行は資金力が大きいため、まとまった金額の両替にも対応してもらえますし、高額紙幣との両替もしてもらえます。
「とにかく安全性を重視したい」という場合は、銀行で外貨両替をしてから海外旅行へ出発すると良いでしょう。
2.空港の外貨両替コーナーの手数料
銀行よりも安いがやや割高
国内や海外の主要空港には外貨両替コーナーがあります。空港の外貨両替コーナーの特徴は、やや割高な一方で安全性が高いことです。手数料だけを比較すると、銀行より安い両替レートの場合があります。
銀行の両替所が問題を起こすと国の信用にも影響が出てくるため、基本的には空港の外貨両替所で偽札等のトラブルが起きる心配はありません。ただ、旅行の出発当日にその場で両替をしておこうと駆け込む人が多いので、混んでいることも多いです。最近では、海外からの旅行客が増えているため、外国人の日本円への両替で混んでいる場合もあります。また、場合によっては、少額の硬貨・お札を欲しかったが在庫切れしていたり、外貨両替に時間を取られすぎて搭乗時間に間に合わなくなってしまうこともあるため、ギリギリの日程やスケジュールで空港両替を利用するのは避けましょう。
空港の外貨両替コーナーを利用するメリット
空港の外貨両替コーナーを利用するメリットは、「当日・その場」で両替できることです。また、現地の町中にある両替所に比べると、トラブル発生する可能性は低いため、安心して利用できます。国内の空港には、銀行では両替を断られてしまう現地の硬貨を日本円に両替できるマシンも置かれているので、帰国後に細かいお金を日本円に戻したい場合も、空港で両替すると良いでしょう。
3.クレジットカード・プリペイドカードの活用
厳密にいうと外貨両替の手段ではありませんが、クレジットカードやプリペイドカードで支払いをすることも可能です。クレジットカードの場合、現地の通貨で買い物をして、日本円の口座から引き落としになるため、通貨の切り替えをする際に為替レート分の手数料が引かれます。手数料は為替レートや信販会社により異なるため、海外旅行中にクレジットカードを使う場合は、事前に海外事務手数料のパーセンテージをチェックし、手数料が低いクレジットカードを利用する事で節約できます。
一方、クレジットカードを持っていない人や、クレジットカードを海外で持つのはセキュリティ面で不安という方が利用できるのが、プリペイドカードです。現地通貨に対応した海外専用のプリペイドカードを発行しておけば、クレジットカード感覚で支払いをすることができます。海外用のプリペイドカードは、銀行口座を作る必要もありませんし、クレジットカードのような審査もありません。「現金は持ちたくない、安全な決済手段が欲しい」という人におすすめの支払い方法です。多くの場合、銀行や空港内の両替手数料よりも安く抑えられます。
4.意外と知られていない両替サービス
意外と知られていない両替サービスとして、銀行や空港の両替所、クレジットカード・プリペイドカードよりもお得なのが、
- 金券ショップ
- FX業者
- カジノ
の両替サービスです。金券ショップの場合は現金取引が必要ですし、FX業者を利用するためには証券取引用の口座などが必要になるものの、少しの手間で安く両替をすることができます。また、もし現地にカジノがある場合は、カジノの両替所を利用しても良いでしょう。カジノによっては、街中の両替所よりもお得なレートで換金できるかもしれません。
ただし、もちろんどの方法にもメリットとデメリットがあります。現地で現金がないと困る場面も多いので、できれば事前に国内で両替をしておいて、最低限の支払いには困らない状態にしておきましょう。
5.両替金額の検討時に忘れがちな現金利用手段
海外では日本よりキャッシュレス決済が普及している国も多く、ほとんどのお店で対応してます。
「レストランでの支払いや、買い物は基本的にクレジットカード支払いするから、最小限のみ両替しよう」と思う方も多くいらっしゃいます。 ご自身の旅行において、最低限必要な現金を計算する際に、計算を忘れがちな物をご紹介します。
ホテルでのチップ
国によって異なりますが、ホテルでは「ポーターサービス」「Valet Parking」「ベッドメイキング」の際、チップを渡すのが暗黙のマナーです。
その際に現金が無いとチップを渡す事が出来ず、また、大きなお札しか手元に無い場合、困ってしまうため、必ず1ドル札は複数枚両替しましょう。
どの程度、小銭や小さい金額のお札を持っていればよいか不明な場合には、両替サービスの係員に相談すれば、おおよその目安を教えていただける事が多いです。
夜市などの屋台
台湾などアジアには夜市と言う、屋台が沢山並んでいるエリアがあります。海外ではキャッシュレス決済が日本より普及しているとは言え、現金のみのお店もあります。
せっかく食べてみたい!と思っても、現金が足りず買えないとなったら悲しいですよね。 そのため、旅程の中で、何回夜市など現金しか使えない可能性がある場所に行くのか、1回訪れるとどのくらい現金が必要かを調べて計算し、両替しておく必要があります。
ファーマーズマーケット
ハワイでは、ファーマーズマーケットが各所で毎週行われていますが、現金決済のみのお店も少なくありません。現金が無いと、買いたくても購入する事が出来ない可能性があるため、最小限必要となる金額を計算して両替しておきましょう。
夜市やファーマーズマーケットなど、人が多く集まる場所では、日本と異なりスリ等の危険性もあるため、貴重品は肌身離さず、必要最低限の現金等を持っていくようにしましょう。
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