携帯電話やノートPC、タブレット端末などは、海外旅行中も役に立つ便利なアイテムですが、いずれも充電が欠かせないものです。ただ、海外では日本と同じように充電できるわけではありませんので注意が必要です。
この記事では、海外ではどのように充電をすれば良いのか、何を持って行けば充電できるのかなど、海外での充電方法について詳しく紹介していきます。
コンセントには規格がある。無理やり使うと危険!
携帯電話などを充電する際は、充電器をコンセント(プラグ)に差し込むことになります。注意したいのは、コンセントは世界共通の規格ではなく、国によって違ったものを採用しているという点です。
日本で使える充電器を無理やり差し込んだりすると端末が故障したり、最悪の場合、爆発を引き起こしてケガをする可能性もあります。普段何気なく使用している電気ですが、使い方を誤れば非常に危険なものとなりますので、特に海外では気をつける必要があります。
といっても、日本で使える充電器がまったく利用できないというわけではなく、海外のコンセントで使えるようにするアイテムが売られています。このアイテムを選ぶときは「形状」と「電圧」が重要となりますので、覚えておきましょう。
渡航先のコンセントの形状を確認!
まずは、渡航先のコンセントの形状を確認しましょう。というのも、日本のような「Aタイプ」という2つ穴(もしくは2つ穴+アース)の形状を採用しているのは、アメリカやアジア各国の一部地域で、ヨーロッパや他の地域などでは一般的ではありません。
たとえば、イギリスで採用されているのは「BSタイプ」という丸2つ穴のものですし、フランスや東欧では「Sタイプ」、オーストラリアでは「Oタイプ」という形状が使われています。ほかにもさまざまな形状があり、同じ国でも地域によって違うことがあるため、渡航前に確認しておいた方が安心です。
日本とは違う形状を採用している地域に向かう場合は、取り付けるだけで対応可能な「変換プラグ」用意しておけばOKです。最近では、複数の形状に合わせられるマルチな変換プラグも販売されていますので、複数の国を周遊するような旅行では、こういったアイテムを持っておくと便利です。
形状が合っても、電圧が違う可能性がある
渡航先のコンセントが日本ものと同じ形状だったとしても、日本で使える充電器をそのまま差し込んではいけません。というのも、同じ形状でも電圧が違う可能性があるからです。
電圧とは、電気を流す際にかかる圧力で、「ボルト(V)」で表されます。日本のコンセントの電圧は100ボルトで、これは世界と比べて非常に低い数値。ヨーロッパでは220~240ボルトと、日本の倍以上の数値となっています。
日本と同じ形状を採用している国としてアメリカが挙げられますが、アメリカの電圧は100~240ボルトとなっています。形状が合うからといってむやみに差し込んでしまうと機器の故障につながるので注意してください。
海外出張などで使われることの多いノートパソコンなどであれば、充電器が110~120ボルトまで対応している場合もあるので確認してみましょう。「100-240V」といった表示があれば、形状さえ合えば世界中どこでも使用することができます。
対応していない電子機器の場合は、「変圧器」を間に挟むことで対応させることができます。変圧器の価格は3,000~5,000円程度ですので、こちらも渡航先の電圧を確認のうえ、必要があれば購入しておきましょう。ただし、変圧器を買ったからといって、家電製品が正常に動作するかは、また別の問題です。
海外ではホテルに備え付けのドライヤーの風量が十分でないことが多く、「変圧器を購入して、海外で自分のドライヤーを使いたい」というニーズが女性を中心にありますが、この場合、電圧とは別に「電力(ワット)」が問題となって暖かい風が出てこないケースがあります。
対処法としては、市販されているドライヤー専用の変圧器を利用するという手がありますが、現地でドライヤーを購入するのと同じくらいの出費になってしまう可能性もありますので、注意が必要です。
いずれにしろ、海外で充電をする際はコンセントの「形状」と「電圧」を合わせる必要があるということを覚えておきましょう。
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