海外旅行では、インターネットが手放せないという人も多い傾向です。昔はガイドブックや地図を片手に街を巡ったものですが、オンラインの地図アプリや乗り換え情報、レストラン予約アプリなどが充実し、片手ですぐに旅のアレンジができてしまいます。
しかし、便利さの反面、海外滞在中にサイバー被害に遭う人が増加しています。被害を防ぐための対策などを見ていきましょう。
無料Wi-Fiに接続するときは要注意!
情報セキュリティソリューションの開発・販売企業カスペルスキーの調査では、調査対象者のうち、5人に1人もの人が、旅行や出張で海外滞在中にサイバー犯罪の被害に遭ったと回答しています。
うち9%がネットショッピング中に被害に遭い、6%がオンラインバンキング中、7%がメール経由でマルウェアに感染するといった、サイバー犯罪に巻き込まれる傾向にあります。原因のひとつとして考えられるのは、無料のWi-Fiといえます。
海外でパケット通信をした結果、高額の請求がされる「パケ死」がひところ話題になりました。「パケ死」を防ぐために、海外に行ったらモバイルデータ通信をオフにして、ホテルや空港、駅やレストランなどのWi-Fiのみを使うという人も多いでしょう。
この調査でも、82%の人が無料のWi-Fiに接続していると回答しています。海外は日本よりも無料のWi-Fiスポットが整備されていることも多い傾向です。便利な反面、中には通信が暗号化されていないものや、ネットワークの提供元が不明なものも存在します。
こうした「正体不明」のWi-Fiに気軽に接続してしまうと、通信データを盗まれたり、ウイルスなどのマルウェアに感染したりといったサイバー犯罪に巻き込まれることがあるのです。提供元が不明な無料Wi-Fiは、こうしたサイバー犯罪のための悪意ある人が設置した可能性もあるので、接続には注意しましょう。
電子デバイスは「個人情報のかたまり」
海外は、日本ほど治安がよいわけではないので、常に貴重品や手荷物には気を配らなくてはなりません。今回の調査ではなんと、5人に1人が「旅先でデバイスを預けた経験がある」と答えています。
貴重品としてホテルのフロントに預けるほか、「見知らぬ人にスマホを渡して写真を撮ってもらう」「テーブルの上や充電コーナーに置きっぱなしにする」などの行為は大変危険です。データを盗み見られるほか、デバイスを預けた相手が持ち逃げする可能性もあります。
スマホは電話やメールなどの通信機能のほか、オンラインバンキングや電子決済のための端末として機能していることも多いでしょう。いわば「個人情報のかたまり」である電子デバイスを他人に預けるのは大変危険だということを認識しなくてはいけません。
約40%が業務用デバイスのセキュリティ対策を会社任せに
海外出張に行く場合は、会社の業務用端末を持ち歩いている人もいるでしょう。会社のPCだからセキュリティ対策は万全だと思い込んでいませんか?調査では、41%が「会社が強力なセキュリティ対策をしている」と回答しています。
セキュリティ対策を会社任せにした結果、機密情報を記載した添付ファイルを無料のWi-Fiから送るなどして、情報流出が起きたケースもあるのです。セキュリティ対策には、ユーザーひとりひとりが自覚を持って、慎重な行動をしなくてはいけません。
ちょっとした心がけだけで犯罪は防げる
海外では、開放感から軽はずみな行動をとってしまいがちです。サイバー犯罪者の目はあちこちに光っています。「正体不明なWi-Fiには接続しない」「モバイル端末は常に携帯する」「機密情報は公共のWi-Fiから送らない」などのちょっとした心がけをするだけで、サイバー犯罪の魔の手から逃れることができるのです。
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