
海外旅行のトラブルの一つに、海外で携帯電話を使った場合の高額請求があります。日本での音声通話は電話を受けた側には料金が発生しませんが、日本で使用している携帯電話をそのまま海外で利用し、着信があった場合は通話料が発生します。
さらに怖いのが、着信料よりも高い通話料です。海外から日本に電話をかけた場合日本の何十倍もの通話料がかかるのです。
ここでは、海外で安心して音声通話を使う方法をご紹介します。
海外での音声通話の方法まとめ
まずは、海外に国内で使っている携帯を持ち出して音声通話を行う方法を見ていきましょう。
国際音声通話ローミング
国際ローミングとは、日本の携帯キャリアが海外の現地の携帯キャリアと提携して、現地の電波を使える仕組みのことです。実は、これが高額請求の元凶です。国際ローミングは通常の定額プランの対象外だったり、ローミングがオンになっているだけで、提携先ではない現地キャリアの電波を拾ってしまうこともあるからです。
発信の際は、同行者の携帯(日本のキャリア)宛てにかける場合も国際発信が必要で、着信すれば着信料が課金されます。
海外用SIMカード
渡航先の携帯キャリアのSIMカードを購入して、自分の携帯電話のSIMカードを差し替える方法です。電話番号は、現地SIMの番号になるため、電話を受ける可能性がある場合は、あらかじめ相手に番号を伝えておく必要があります。電話をかける際も現地SIMの番号が表示されるため、相手が登録番号以外を拒否設定にしている場合なども事前に番号を登録してもらう手間がかかります。
現地の携帯電話や固定電話にかける場合以外は、やはり国際発信が必要で、国により着信料も発生します。
海外用WiFiルーター
上記2つの方法は、いずれも携帯電話番号を使って通話する方法ですが、 Skype、Line、FaceTimeなどのデータ通信サービスを利用して通話を行う方法があります。
たとえばSkypeなら、固定電話で20分通話をした場合に約420円かかるところが、Skype電話を利用すると1分2.66円となり(中国への場合)、20分接続しても60円程度と、先ほどと比べ約86%も電話料金を節約することができるのです。
携帯電話から国内の固定電話にかける場合は1分42円ですが、Skypeを利用すれば1分3.22円と約93%も削減することができます。SkypeはWiFiもしくは3G回線で利用できますので、国際電話をかける時にはこれらのデータ通信を利用すれば、お得に節約できることになります。
海外での音声通話は割高に!
前章で紹介した国際音声通話ローミングを使用した場合を見てみましょう。日本の主要携帯電話会社を例に挙げると、日本国内の通話では、30秒で7.87円、10.5円、14.7円、18.9円と、プランによって差はあるものの、これくらいの金額でおさまります。
しかし、アメリカから日本に同じ携帯電話を使ってかけた場合、1分間の通話に140円がかかります。この例からもわかるように、国際通話は非常に割高です。海外では、相手が同じ国内にいる場合でも日本の回線を経由するので、日本までの通信費、日本から現地への通信費と二重に通信料がかかり高額になってしまうのです。
では、海外用SIMカードを使用する場合を考えてみましょう。まず、現地のキャリア同士、または現地の固定電話と通話する場合は、現地キャリアの料金体系に沿って請求されるため、高額になることはまずないでしょう。
つぎに、日本にかける場合や、日本から持ってきた携帯にかける場合ですが、このときは、国際音声ローミングが発生するため、結局、高額になってしまいます。
つまり、一番のおすすめは、海外用WiFiルーターを使用する方法となります。
データローミングをオフにしよう
少し角度を変えて考えると、国際データローミングも定額パケット対象外であることが多く、海外でデータ通信をしすぎて高額請求が…という心配があります。音声通話だけを使いたいという場合は、海外にいる間、データローミングの設定をオフにしておくと安心です。国際データローミングをオフにしていても、WiFi設定をオンにしておけばWiFiは使えるので、データ通信がまったくできなくなるわけではありません。
海外用WiFiならレンタルがお得?
海外で携帯電話を使う場合は、国際ローミングをオフにして海外用WiFiルーターを使用してSkypeのような通信データサービスによる通話機能を使って話すのが一番節約できるということを解説してきました。海外用WiFiルーターを使用するには、購入する方法とレンタルする方法がありますが、どちらを選べばよりお得になるのでしょうか?
まず、購入するケースを考えてみると、WiFiルーターの本体が1万円前後から購入できますが、別途、SIMカードの購入が必要になります。SIMカードは数千円ほどで購入できますが、使用できる国や期間が決まっているため、WiFiルーターは使いまわせても、SIMカードは海外旅行・出張のたびに購入しなければなりません。
では、レンタルする場合はどうでしょうか?レンタル会社によりますが、1日1,000円くらいから借りられます。電池もフル充電した状態で借りられるため、手軽です。また、空港にカウンターがあるレンタル会社を使えば、家から空港までの移動で手荷物を多少減らすこともできます。
トータルで見ると、レンタルの方が安上がりだといえます。海外に頻繁に行くという方の場合は、購入した方が安いケースもありますが、1年に1~2回程度の頻度の方なら、海外用WiFiはレンタルの方がお得です。
また、自分で購入したWiFiルーターには自分で保険をかけておかないと、破損したり盗難にあった場合の補償がありません。レンタルの場合は、オプションで補償制度が用意されているケースが多く、万が一にも備えられます。
たとえば、JAL ABCの海外WiFiレンタルサービスなら、1日数百円で最大70%の弁済代が免除されます。
海の向こうからでも金額に怯えず通話しよう!
データ通信で通話ができるサービスを活用した場合、昼でも夜でも1日中、友人や家族の携帯電話・固定電話に低料金で電話をかけることができます。相手が地球の裏側にいても、もう高額な通話料に怯えずに会話を楽しむことができますね。
海外から音声通話を利用したい時は、携帯電話の国際ローミングなどを使用するより、海外用WiFiをレンタルして、データ通信で通話することをおすすめします。
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